9月号「コロナ禍の産業保健」

 

 

 私たち、日本プライマリ・ケア連合学会の産業保健に関するワーキンググループでは、産業保健にアクセスすることが容易ではない労働者の皆さまにも、かかりつけ医として関わる機会がある日本プライマリ・ケア連合学会会員の皆さまや関係者の皆さまと一緒に、できるだけ職場環境や作業姿勢の見直し、疾病予防や健康の保持増進、持病治療といったプライベートな事情と就労の両立支援、メンタルヘルスなど、ニーズに応じた情報等をお届けできるようにと考えています。

 

 

 人類史においてもかなり特殊な状況といえる新型コロナウイルスの世界的流行の最中、皆さまの生活も大きく変わっていることと思います。これに伴い、労働者の在宅勤務や時差出勤、業務時間の短縮等が増え、労働環境も大きく変化していることと思います。そのような混沌とした状況のなかで、すぐに産業医と相談できる状況にある大企業とは異なり、中小企業や、そもそも産業医選任義務のない小規模事業所では企業の総務の方などが一生懸命に情報収集して対応されたり、労働者個人がセルフケアを行っているというのが現状ではないでしょうか。

 

 今回は、実際の産業保健活動や産業医へのアクセスが困難な方々にかかりつけ医として関わる際などに、お役にたてるような情報サイトをいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。

 

 以下の2つは、いずれも厚生労働省が開設・公表している情報サイトです。

 

1)テレワークに関心のある方や導入を考えている企業の方に向けて「テレワーク総合ポータルサイト」https://telework.mhlw.go.jp/

 

2)これからテレワークを導入しようと考えている事業所の方に向けて

 

テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン テレワーク普及促進関連事業|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

テレワークにおける労働者の健康維持など、テレワークにおける課題に対する推奨対応などが書かれていますので、ぜひ参考になさってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  生活環境や働く環境が大きく変わり、社会では産業革命と言えるほどの大変革が起こっている現状において、労働者の健康を守ることはとても大切なことです。この労働者には、新型コロナウイルス感染症に対して医療を提供している医療従事者も含まれます。現在、最前線で医療にあたっている皆さまの間では、さまざまなストレスにさらされて、ギリギリの状態の方もいらっしゃいます。そうした皆さまの心身の健康を守るために、私たち医療者も、産業保健の考え方を広く職場に取り入れていけたらと思います。

 

 

                        2021年9月

                        安藤 明美