10月号「コロナ禍の医療従事者のウェルビーイングを考える」

 

 産業保健に関するワーキンググループは、これまで主に日本プライマリ・ケア連合学会会員のみなさまに、事例検討会を通じて産業保健に触れていただく機会を提供して参りました。2022年6月に開催されました、第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会では「産業医としての第一歩を踏み出そう~産業保健の視点を日常診療にいかすために~」というテーマで、プライマリケア医の皆様が産業保健活動に踏み出す際の手助けとなるような内容で、オンデマンド配信を行いました。

 

 新型コロナウイルスの第7波では、多くの医療機関の皆様が疲弊し、医療者自身のウイルス感染によって、診療体制を縮小せざるを得ない現実がありました。こうした状況から、医療従事者のウェルビーイングに着目し、第7回の事例検討会では、「病院産業保健」をテーマとして、「コロナ禍の医療従事者のウェルビーイングを考える」と題しまして、これまで病院産業保健をけん引されてこられた小川真規先生をコメンテータにお招きしました。事例提示では、0から病院産業保健に取り組み、素晴らしいチームを作り上げ、成果もあげられている地域医療振興協会シティタワー診療所の島崎亮司先生の事例をご紹介いただきました。

 

□参加者のみなさまからは

・具体的な事例と対応例を聞く事が出来て良かった。

・大変勉強になりました。

・自施設の職員の労働環境、健康状態に意識を向けるきっかけになりました。

・専攻医の先生には理解しやすいように思います。

などの感想をいただき、

 

 アンケートを回答くださった皆さまの満足度は高く、回答者の8割が、今後も事例検討会にぜひ参加したいと回答くださり、2割の方が、都合がつけば参加したいとの回答をいただきました。また、今回は初めて臨床心理士の方にもご参加いただき、日本プライマリ・ケア連合学会非会員の方からの参加のお問い合わせもいただきました。そうした皆様のうち約半数の方が、今後、日本プライマリ・ケア連合学会への入会を考えてくださっており、大変ありがたく思っております。ぜひ、今後、一緒に活動の輪を広げていけたらと考えております。

 

 最後になりましたが、私たち、産業保健に関するワーキンググループは、2022年8月からは、予防医療・健康増進・産業保健委員会の産業保健チームとなり、今後ますます、学会員の皆様にさらに産業保健を身近に感じていただくために、さまざまな取り組みをして参りたいと考えております。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

                        2022年10月 

                          安藤明美